自分の能力を正しく把握する
自分自身のエンジニアとしての能力について、どのぐらい客観的に自己評価できているでしょうか。ITエンジニアとして持てる知識や技術は様々な種類があるため、どの程度の能力を持っているのかを一言では説明しにくいかもしれません。企業に所属していれば第三者からの指摘や評価も受けやすいですが、個人事業主の場合は人から評価されることを待つのではなく、自分の能力をアピールしていかなければなりません。エンジニアとしてシステムの設計から実装、運用までをそつなくこなせたとしても、顧客との交渉においてしっかりとした説明や聞き取りを行うだけのコミュニケーション能力が弱いと、せっかくのプロジェクトもきれいにまとめることが難しくなってしまいます。そうすると、いくら優秀な技術力のあるエンジニアだとしても、仕事全体のバランスから見て魅力ある人材とは言えなくなってしまいます。
そこで大切になるのが、自分自身の能力についてどの程度把握できているかです。自己評価は高すぎても低すぎても意味がありません。かといって人からの評価は遠慮や主観が入ってしまって実際の能力とはかけ離れてしまう可能性もあります。そのため、自分の仕事に対して常に振り返りを行って現状と向き合うようにし、自分の強みにはしっかりと自信を持ち、弱みがあれば自己投資を惜しまずに克服するよう努力していくようにしましょう。
自分をしっかりと売り込むために
個人事業主としてエンジニアの仕事をするという場合、ただ待っていても仕事は来ません。自分ができることをしっかりとアピールし、顧客が必要としている要素を満たすことができると思ってもらえるようにしなければなりません。しかし、そこでしっかりと自己評価ができていないと、実際の能力以上のアピールをしてしまい、いざ仕事を開始してから話が違うということになって次の仕事には繋がらなくなってしまうでしょう。そのような状況にならないためにも、日頃から自分のできることとできないことを明確に理解しておかなければなりません。
日々学ぶ姿勢を大切に
ITエンジニアの仕事はとにかく変化の激しい世界ですから、常に情報は新しく更新されていきます。そのため、いつまでも古いやり方や考え方しかできない状態をずっとキープしてしまうのは、エンジニアとしても個人事業主としてもかなり危険なことです。たとえ仕事で忙しい日々であっても、新しいことを学ぶための投資は怠らず、勉強するのも仕事の一部と考えてそのための時間をしっかりと確保しましょう。そして、強みとなる知識や技術、そしてヒューマンスキルの向上に繋げていけるよう努力しましょう。